2024.7.15 口中に舌ある憂ひ油照
2024.7.14 水着の子古き落葉を踏みてゆく
2024.7.13 白靴に覇気黒靴に虚脱あり
2024.7.12 眉の毛の一本長し金魚玉
2024.7.11 微風とは脛に来るもの鱧の皮
2024.7.10 並びをる汗引く人と汗吹く人
2024.7.9 海の砂こぼれて松葉牡丹かな
2024.7.8 打水のうろうろしたるひとところ
2024.7.7 巖よりの力ほどきて滴りぬ
2024.7.6 瀧茶屋の暗さ瀧道の暗さかな
2024.7.5 厳めしき館の日除古めかし
2024.7.4 海草の強きむらさき雲の峰