柊の花2018.6.8

 

井坂弘子遺句集『柊の花』

 

文庫判フランス装。158頁 

 

井坂弘子(いさか・ひろこ)さんの遺句集である。井坂弘子さんは、昭和2年(1927)に大阪生、13歳より短歌に親しみ65歳より俳句を作り始める。平成29年(2017)6月1日に逝去。(享年89)
本句集は、ご夫君の井坂豊二氏、ご息女の並木裕子さん、次女の鵜山丘子さん、三女の井坂久仁子さん、鵜山丘子さんのご夫君の鵜山仁氏の方々のご尽力とその思いによって上梓されたものである。ふらんす堂とのやりとりの中心となられたのは鵜山丘子さん、たくさんの作品より選句と編集をされたのは鵜山仁氏。鵜山仁氏は、演出家として多くの賞を受賞されている著名な演劇人である。

 

本句集の装丁は君嶋真理子さん。
 柊の花咲く頃に吾が生まる
という句があるように、句集名は「柊の花」と名付けられた。
01

 

 

02

 

柊の花を感じさせる花をちりばめて、色は井坂弘子さんがお好きだった紫色に。

 

 

 

 

03

 

華やかな紫色が遺句集のおもくれを解き放った。

 

 

 

04

 

見返しはマーブル模様。
ここにも淡い紫を。

 

 

 

05

 

扉。

 

 

 

06

 

栞紐は、白。

 

 

 

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文庫本サイズの小さなそして瀟洒な一冊。

 

手にしたときにおもわず開きたくなるような愛らしい上品な仕上がりである。

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/6/6より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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