阪西敦子句集『金魚(きんぎょ)』を紹介したい。
多くの人に待たれていた句集である。

四六判ハードカバー装フレキシブルバック製本帯有り 290頁 三句組+七句組
著者の阪西敦子(さかにし・あつこ)さんは、1977年神奈川県逗子市生まれ、1984年「ホトトギス」生徒・児童の部に投句を開始。2008年「ホトトギス」同人。1995年「円虹」所属。日本伝統俳句協会会員、2010年同新人賞受賞、現在、理事。句集は第1句集となり、俳句をはじめてより2022年までの句を収録している。跋文を「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎さんが寄せておられる。
本句集の装釘は和兎さん。
金魚の装画がたくさんあるが、それは阪西敦子さんのお母さまの阪西明子さんの手によるものである。
明子さんは、句衆『金魚』の刊行を待ちながら、おりおり敦子さんにイラストをおくってこられたと「あとがき」にある。
その「金魚」のイラストでこの句しゅうは命を得たのである。


タイトルは金箔に。






カバーをとった表紙にも。


見返しは赤。

扉。


フレキシブルバックなので厚い本でもひらきやすい。










(ふらんす堂「編集日記」2024/4/25より抜粋/Yamaoka Kimiko)