2025.6.19

 

 

大塚凱句集『或(ある)』

 

 

 

四六判コデックス装三方ミーリング  160頁 5句組

 

 

 

本句集の装釘は、三橋光太郎さん。
三橋さんは、句集のゲラをしっかりと読んでくださり、
大塚凱さんをまじえて担当のPさんとともに打ち合わせをしてつくりあげた一冊である。
ふらんす堂としてもはじめての試み。
どこの製本屋さんでもできるものではなくて、その製本屋さんさがしからはじまった。

 

 

 

 

 

 

 

ラベル張りの題字。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図版のように見えるが、これは三橋さんが撮った写真を用いたもの。
枯葉の写真である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背丁を見せ、寒冷紗をはっただけの製本。

 

 

 

 

三方ミーリングの製本。
ミーリングとは、「無線綴じ製本で、本文の背の部分を機械で削り、接着剤が浸透しやすくするための加工のことです。この加工により、表紙と本文がしっかりと接着され、耐久性の高い本を製本できます。」ということ。
つまり製本段階の一過程をこのように三方にあえてミーリング加工のままにしたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなか美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギザギザ感があり、それがいい。

 

 

 

 

 

本文の用紙は、大塚概さんご希望のわら半紙のような感触のもの。

 

 

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2025/6/14より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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