藤永貴之句集『椎拾ふ』(しいひろう)。

四六判ハードカバーフレキシブルバック装帯有り 254頁 二句組
著者の藤永貴之(ふじなが・たかゆき)さんは、1974年福岡県小群市に生まれ、現在は福岡市に在住。1994年慶應義塾大学俳句研究会に入会。本井英に師事。「惜春」入会。2007年「夏潮」創刊とともに入会。2011年第2回黒潮賞受賞。夏潮第零句集シリーズ①『鍵』上梓。2015年「惜春」終刊とともに退会。2017年第1回満潮賞受賞、2018年第2回満潮賞受賞。「夏潮」運営委員。俳人協会会員。本句集は、1994年から2017年までの作品356句を収録した第1句集である。本井英主宰が序を寄せている。
本句集の装丁は、山口デザイン事務所の山口信博さんと玉井一平さんである。
山口信博さんにデザインして欲しいという藤永さんのご希望であった。
ゲラを読まれた山口信博さんは、俳人でもあり、すでに句集『かなかなの七七四十九日かな』を上梓されている。
ゲラを読まれた山口さんは、「拝見して写生句のもつ素晴らしさを知りました」と言われ、装丁に力を注いでくださったのだった。


タイトルの「椎拾ふ」と背にある「椎拾ふ」の文字の下にある椎の実ひとつが黒メタル箔。
あとはスミ刷り。





カバーを外したところ。

角背が美しい。

カバー、表紙、見返し、扉、みな同じ用紙である。

栞紐は、白。

フレキシブルバック。
開きがいい。

本文の目次。

シンプルな美しさとストイックなたたずまい。
(ふらんす堂「編集日記」2019/10/23より抜粋/Yamaoka Kimiko)