時がうねる2021.5.28

 

上田睦子句文集『時がうねる』(ときがうねる)

 

 

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四六判名ハードカバー装 274頁 
著者の上田睦子(うえだ・むつこ)さんは、1930年東京生まれ、俳誌「寒雷」で加藤楸邨に師事し、俳句を学ぶ。1981年に第五回寒雷集賞を受賞されている。フランス文学者であり、訳書も何冊か刊行されている。青山学院大学で教鞭をとられているときに俳人かつ詩人の平井照敏に出会い、「寒雷」の楸邨へと導かれる。本書は、おもに「寒雷」に収録した散文を中心にそれに同人誌「島」に掲載したものなどを加えた俳句と散文の一書である。ただし、俳句と散文が別々に収録されているものではなく、俳句のかたまりが散文と合わせて一つのユニットになるように案配されている。それについて、上田睦子さんは、「あとがき」で、「定型短詩と散文が筆者のなかでいかに互いを必要としているかが現れ出た形になった」と書き、俳人の句文集としては斬新な試みともなった。
本書の装釘は和兎さんであるが、上田睦子さんをはじめそのご家族のご意向を尊重するものとなった。

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装画を寄せられたのは、お孫さんのアンドロ上田グレンさん。
パリにすむご長女のお子さんである。

 

 

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色のグレデーションにこだわられた。

 

 

 

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カバーをとったところ。

 

 

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扉。

 

 

 

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目次

 

 

 

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本文

 

 

 

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花布は金、栞紐は淡いブルー。

 

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(ふらんす堂「編集日記」2021/5/25より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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