長沼利惠子句集『自画像(じがぞう)』

四六判ハードカバー装帯有り 198頁 二句組
著者の
長沼利惠子(ながぬま・りえこ)さんは、昭和14年(1939)千葉県生まれ、現在は東京都・八王子在住。昭和54年(1979)
綾部仁喜に師事。平成6年(1994)「泉新人賞」受賞。平成7年(1995)「泉賞」受賞。
第1句集『虫展』
(2000年刊)につぐ第2句集となる。
「泉」同人。俳人協会会員。本句集に「泉」の
藤本美和子主宰が帯文を寄せている。
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。
長沼利惠子さんは、「雁」がお好きなようで、本句集には雁の句が数句ある。
装釘案として、「雁」の装画のものも用意してもらったところ、気に入っていただいた。

「地味よりは明るい色味をとのことで2種類あるうちの、フランスの伝統色を使った華やかなグリーンの色を選ばれました。」と担当の文己さん。





表紙は布クロス装。
渋めの薄グリーン。

材質感のあるものに「雁」の型押し。

背は金箔押し。

見返し。金、銀の箔が品良くあしらわれたもの。

扉。

花布は金。
栞紐は白。
五つある章の扉にはそれぞれ長沼利惠子さんが描かれた絵を挿画として配した。
どれも素敵であるが、そのうち三点のみ紹介をしたい。





(ふらんす堂「編集日記」2023/11/8より抜粋/Yamaoka Kimiko)