東畑孝子句集『Famlie ファミリエ』(ふぁみりえ)。
四六判ハードカバー装。 192頁。
著者の東畑孝子(とうはた・たかこ)さんは、昭和14年(1939)島根県太田市生まれ、現在東京都中野区在住。平成4年(1992)に俳誌「青山」に入会、山崎ひさをに師事。現在は「青山」同人。本句集は平成5年(1993)から平成28年(2016)の23年間の作品を収録した第1句集である。序文は山崎ひさを主宰が寄せている。
本句集の装釘は和兎さん。
「あとがき」で書かれているように題字はご主人の手によるもの、装画は14歳のお孫さんによるものである。
ご家族が揃ったときに句集をつくろうという話しが決まり、その場にいたお孫さんがさっと描いて見せてくれたものであると伺っている。男性と女性子供と大人を描き分け全員が揃っているということ。そう、ペットもいた。
お孫さんの梨南子さんは絵を描くことが大好きでつねに何かを描いておられると、東畑さんがご来社下さったときにおっしゃっておられたのだった。絵の道にすすまれるのかもしれない。
表紙はカバーに合わせて黄色に。
見返しはマーブル模様の入った黄の用紙。
扉。
花布は金色、栞紐は白。
あたたかな家族像が立ち上がってくる句集である。
そしてとてもスマートである。それは題字の「Famlie」というドイツ語と装画のユニークさによるものだ。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/1/17より抜粋/Yamaoka Kimiko)