鈴木節子句集『夏のゆくへ』(新装復刻版)。
四六判変型ソフトカバー装 154頁 3句組
著者の鈴木節子(すずき・せつこ)氏は、俳誌「門」主宰の俳人である。本句集は、昭和57年(1982)に牧羊社より刊行された第1句集『夏のゆくへ』の新装復刻版である。鈴木節子主宰より、すでに在庫はなくお弟子さん達に読んで欲しいのでというご希望があり、この度新装版として復刻した。牧羊社の女流シリーズの一環として刊行されたもので、実はこの担当は不肖yamaokaであった。序文を能村登四郎、跋文を林翔が寄せている。お二人ともすでに故人である。鈴木節子氏は、俳人・鈴木鷹夫の奥さまである。鈴木鷹夫氏もすでに故人となられた。第1句集『夏のゆくへ』が刊行されてより30数年の歳月が流れた。多くの時間の積み重ねがある。しかし、本句集の作品やそこに寄せられた言葉は少しも古びていないことに驚かされるのである。
新装版の装丁は、君嶋真理子さん。
装画の一部にパール箔を使用。
カバーをとったところ。
表紙。
見返しと扉。
この見返しの用紙は、模様は透かし模様が入っていて色といい、風合いといい、わたしの好きな用紙である。
本文は3句組。
新書版の大きさで、シンプルにしてすっきりとモダンに仕上がった。
左にあるのが初版のもの。
シリーズだったので、すべて同じ装丁。
(ふらんす堂「
編集日記」2018/4/19より抜粋/Yamaoka Kimiko)