藤島秀憲歌集『短歌日記2019 オナカシロコ』(おなかしろこ)

四六判変型ハードカバー装帯有り。390頁。
最高に面白くて素敵な一冊だ。
短歌もいい、エッセイも読ませる。
ちなみに「オナカシロコ」って誰?って思った方、
これは猫の名前です。
飼い猫ではなくて、著者が散歩などの途中にときどき会う町に住む猫。
本書にももちろん登場します。
装丁は和兎さん。
まだ会ったことのないオナカシロコさんのことを思って装丁したらしい。

猫は金箔押しとなっている。
カバーをとった表紙。
オナカシロコさん。
扉。
月ごとに。
本書には、沢山の本を読み、沢山の映画を観る著者がいる。
亡くなられたお父さま、お母さまのこともよく出てくる。
悲しい場面もあり、ほんわかする場面もあり、ときどき吹き出してしまうこともある。
読み終えてもいつまでも手もとにおいておきたい一冊だ。