八染藍子句集『ふたあゐ』(ふたあい)。

四六判ハードカバー装 206頁 3句組
俳人・八染藍子(やそめ・あいこ)さんの第6句集である。八染藍子さんは、俳誌「廻廊」を主宰、「狩」創刊同人を経て、現在は「香雨」創刊同人。俳人協会名誉会員、日本文藝家協会会員。本句集は平成20年(2008)から平成30年(2018)までの作品546句を収録した第6句集である。
本句集の装釘は、先ほど書いたようにご子息の杉山龍太さん。
お母さまの好みを熟知しておられて、素敵な装釘をしてくださった。



タイトルはツヤなしの金箔。紫がかった藍色とよく合っている。



扉。

花布と栞紐。


「今度は米寿にむけて頑張って欲しい」と、句集が出来上がったときご子息の杉山龍太さんはおっしゃった。
良き息子さんである。
ご主人を亡くされた八染藍子さんをはげますお気持ちがわたしたちにも伝わってきたのだった。
(ふらんす堂「編集日記」2019/3/28より抜粋/Yamaoka Kimiko)