佐藤美代子歌集『木洩れ陽の道』(こもれびのみち)

四六判ハードカバー装帯有り 四首組
歌人・佐藤美代子(さとう・みよこ)さんの遺歌集である。佐藤美代子さんは、昭和22年(1947)に東京で生まれ、令和2年(2020)3月に亡くなっている。一周忌に間に合わすべく編まれた歌集である。編者はご夫君の佐藤照男氏。照男氏も歌人である。

本歌集の装丁は、君嶋真理子さん。
明るい雰囲気のものと、ややしずんだ雰囲気のもの、の色校正を用意したところ、佐藤照男さんは、明るいものを選ばれたのだった。

装画は実は吾亦紅。
しかし、実を紅くしないで、黄色にと君嶋さんに頼んだである。
赤の実だと少し月並み、そして強くなる。
この歌集のもっている淡い優しい味わいは、赤でないようにおもえた。
やわらなか光にみちたもの。。
それがいいのではないかと、文己さんと相談した。


すこしわかりにくいが、光沢と地模様のある用紙。

カバーをとった表紙。

見返しは、カバーの黄色の実と同じに。

扉。

栞紐は緑と白のツートン。


孤独なこころにより添いたい
帯にある文言である。
まさに、歌集『木漏れ陽の道』は、孤独なこころにそっと寄り添ってくれる一冊である。