音色2021.4.2

 

涌羅由美句集『音色』(ねいろ)

 

 

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四六判薄表紙上製カバー装帯あり。204頁 二句組 第1句集。
著者の涌羅由美(ゆら・ゆみ)さんは、昭和39年(1964)兵庫県生まれ、現在は神戸市在住。大学の音楽科を卒業後、平成5年(1993)に「ホトトギス」への投句をはじめ、平成12年(2000)ホトトギスの「野分会」に入会し、稲畑汀子、稲畑廣太郎の指導をうける。平成16年(2004)日本伝統俳句協会新人賞を受賞。「ホトトギス」同人。平成27年(2015)「円虹」に投句。日本伝統俳句協会会員。本句集には、稲畑汀子名誉主宰が序句を、稲畑廣太郎主宰が序文を寄せている。

 

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序句。

 

 

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本句集の装丁は君嶋真理子さん。
涌羅由美さんは、造本、装丁にもこだわりを持っておられた。

 

 

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鍵盤を装画にして欲しい、ということ、
この紺色がお好き、ということ、
鍵盤から芽吹きがはじまっているような装画であるのが面白い。

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カバー、表紙と紫紺でおさえて、見返しがハッとするような真紅。
これも涌羅さんのご希望だ。

 

 

 

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扉。

 

 

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厚いボールではなく、薄いボールを使った上製本であることを選ばれたのも涌羅さんである。

 

 

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やわらかな丸背。
金色の花布。

 

 

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シンプルな色彩であるが、タイトルの金箔が映えて、洗練された華やかさを感じさせる一冊となった。

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2021/3/26より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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