木洩れ陽の道2021.4.4

 

佐藤美代子歌集『木洩れ陽の道』(こもれびのみち)

 

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四六判ハードカバー装帯有り 四首組 
歌人・佐藤美代子(さとう・みよこ)さんの遺歌集である。佐藤美代子さんは、昭和22年(1947)に東京で生まれ、令和2年(2020)3月に亡くなっている。一周忌に間に合わすべく編まれた歌集である。編者はご夫君の佐藤照男氏。照男氏も歌人である。

02

 

本歌集の装丁は、君嶋真理子さん。
明るい雰囲気のものと、ややしずんだ雰囲気のもの、の色校正を用意したところ、佐藤照男さんは、明るいものを選ばれたのだった。

 

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装画は実は吾亦紅。
しかし、実を紅くしないで、黄色にと君嶋さんに頼んだである。
赤の実だと少し月並み、そして強くなる。
この歌集のもっている淡い優しい味わいは、赤でないようにおもえた。
やわらなか光にみちたもの。。
それがいいのではないかと、文己さんと相談した。

 

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すこしわかりにくいが、光沢と地模様のある用紙。

 

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カバーをとった表紙。

 

 

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見返しは、カバーの黄色の実と同じに。

 

 

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扉。

 

 

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栞紐は緑と白のツートン。

 

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孤独なこころにより添いたい
帯にある文言である。
まさに、歌集『木漏れ陽の道』は、孤独なこころにそっと寄り添ってくれる一冊である。
(ふらんす堂「編集日記」2021/3/26より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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