小島明句集『天使』(てんし)
 

 
四六判ソフトカバー装帯あり 228頁 2句組
著者の小島明さんは、1964年滋賀県愛知郡(現東近江市)生まれ、2004年から、夏井いつき氏のラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」、メールマガジン「俳句の缶づめ」に投句を始める。2015年に白川宗道氏主宰の「J句会」に参加。中上哲夫、関富士子氏等、多くの詩人と親交を持つ。所属結社なし。2021年に膵臓癌のため逝去、享年56 
関富士子さんの巻末の「付記」に、
「自句をすべてテキスト入力し、句集のための選を済ませ、最後の原稿校正を終えた数日後、俳人・小島明は息を引き取った。病気がわかってからわずか二か月半だった。」とあり、本書は遺句集ではあるが、作者本人がすべて編集したものである。
 
本句集に夏井いつきさんが、帯文を寄せてくださった。
 
本句集の装釘は和兎さん。
ゲラを読んで、「有元利夫の絵を使いたい」と。
かつて一度ふらんす堂では有元利夫の装画を用いたことがある。
ゆえに、妹君の知子さんの了承をいただき、その方向でいくことに決定したのだ。
 

 
 
有元利夫「午後の沐浴」(1980)と題した装画。
 
 

 
 
 

 
タイトルはツヤなし金箔
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
表紙にも。
 
 
 

 
見返しは表紙と同じ用紙で。
 
 
 

 
扉にも装画を。
 
 

 
略歴には、小島明さんの逆立ちをしている写真がある。
これが小島さんの人となりを思わせてとてもいい。
 
 

 
 
定型の冬( 樹の中に樹は眠り… )    明
 
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2021/12/7より抜粋/Yamaoka Kimiko)