長井亜紀句集『夏へ』(なつへ)。
 

 
四六判上製帯あり 172頁 2句組
著者の長井亜紀(ながい・あき)さんは、1968年新潟県生まれ、東京都在住。2001年「古志」に入会。本句集は第1句集であり、師の長谷川櫂氏が序句と帯に言葉を寄せている。
 
本句集の装幀は君嶋真理子さん。
長井亜紀さんには、造本へのこだわりがおありだった。
表紙の色、素材、カバーはつけない、箔押しを活かしたもの、等々。
 

 
 

 
文字は金箔、表の平面から背、そして裏の平面へとカラ押しで葉の文様が押されているのだが、わかるだろうか。
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
角背が若々しく、長井亜紀さんに合っている。
花布は金。
 

 
栞紐は白。
 
 

 
 

 
シンプルに爽やかな一冊となった。
 
 
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2020/8/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)