
 
四六判上製カバー装帯あり 212頁 二句組
 
 
俳人・奥坂まや(おくざか・まや)(1950年生れ)の第四句集となるものである。
前句集『妣の国』(2011年)より10年を経ての上梓となった。もうあれから10年が経つのか、、、と感慨深い。現在「鷹」同人。俳人協会会員、日本文藝家協会会員。NHK文化センターや朝日カルチャーセンターなどで俳句を教えておられる。
 
 
本句集の装釘は菊地信義氏。
 
奥坂まやさんのこれまでの句集をすべて手掛けてこられた。
 
外側のデザインから、内側の本文まで。
菊地さんの装釘は、やはりその文字のレイアウトの美しさが際だっている。文字と文字の関係をこれほど綿密に案配し、美しく配置するデザイナーはいないのではないだろうか。また用紙の材質感にもこだわる。
シンプルであっても重厚感がある。
 
 

 
 
 

 
 
 

 
「うつろふ」という文字を支配するこの絶妙な色遣い。
さすがだと思う。
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
扉。
 
 

 
カバーの折り返し。
 
 

 
白の花布と白の栞紐。
 
 

 
(ふらんす堂「編集日記」2021/8/31より抜粋/Yamaoka Kimiko)