明り窓2023.4.9

 

山口一世句集『明り窓』

 

 

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四六判函入り上製本 290頁 二句組
写真でもわかるように枝垂桜を配した一冊である。ゆえに今日の写真はどうしても枝垂れ桜にしたかったのである。
そして、作者の山口一世(やまぐち・かずよ)さんは、もうこの世にはおられない。ご本をすすめていく過程で亡くなられたのだった。
本書は、ご長男で山口建氏(静岡県立静岡がんセンター総長)によって主にすすめられたものである。

 

本句集の装釘は、君嶋真理子さん。

 

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函入りの本は久しぶりである。
山口一世さんの句集は第一,第二それぞれ函入りのもの。

 

 

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句集名は金箔押し。

 

 

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函をつくる業者がのきなみ減っている現在、美しく仕上がった函がうれしい。

 

 

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背も決まっている。

 

 

 

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グラシンにつつまれた句集をとりだす。
ひさしぶりの感触だ。

 

 

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グラシンをはがすと布表紙があらわれる。
この緑は山口一世さんが、ご希望された色。

 

 

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型押しされた表紙。

 

 

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背は金箔押し。

 

 

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扉。
本句集には、著者による俳画がたくさん挿入されている。
二点ほどを紹介。

 

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花布は桜色。
栞紐は、うす黄。

 

 

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(ふらんす堂「編集日記」2023/3/30より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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