四六判ソフトカバー、クーターバインディング製本 210頁。
著者の大河内冬華(おおこうち・とうか)さんは、1951年(昭和26年)神戸市生まれ、現在は新潟市在住。教育関係のお仕事に従事されているが、民俗芸能史の研究者でもいらっしゃる。1977年に村松紅花に師事し俳句を始め、2000年前後俳句から一時遠ざかるも2008年に友人の水澤秀子さんの誘いで再び俳句を再開、岸本尚毅選をあおぐようになる。2015年の超結社の「こもろ・日盛俳句祭」の句会上にて初めて岸本尚毅に会う。ふらんす堂主催の岸本尚毅指導の「ふらんす堂句会」の熱心な会員であられる。本句集は、1978年から1996年までの作品と2009年から2016年までの作品を5つのパートにわけて編集収録、序文を岸本尚毅氏、跋文を塚田采花氏が寄せておられる。
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。
著者の大河内冬華さんのこだわりを見事に可能にしたのではないだろうか。
帯は太めでというがご希望だった。
帯は淡い光りを放つものに。
帯をとったところ。
タイトルは金箔。
カバーをはずした表紙。
緋毛氈を思わせる。
扉にも赤を活かして。
クーターバインディング製本。
華やかではあるが、古雛のもつ冥さがあり、品格と余情のある一冊となった。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/3/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)