山中正己句集『静かな時間』
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46判変型フランス装ビニール掛け。156頁。 三句組
著者の山中正己(やまなか・まさみ)さんは、1937年東京上野生まれ、現在は東京豊島区にお住まいの生まれも育ちも東京人である。1987年に俳誌「野の会」に入会、楠本憲吉、的野雄に師事。2002年から2009年まで「野の会」の編集長を務められた。現在は「野の会」と「船団」に所属しておられる。本句集は既刊の三句集『空想茶房』『キリンの眼』『地球のワルツ』より作品を抄出し、それ以後の五年間の作品を加え、第四句集『静かな時間』として刊行したものである。栞に、「野の会」の現主宰の鈴木明、「船団」代表の坪内稔典、「野の会」前主宰の的野雄の三氏が文章を寄せている。
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本句集の装釘は和兎さん。
フランス装であるが、小さな本である。
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このくらい。
この大きさを著者の山中さんは望まれたのだ。
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栞も本にあわせて小振りである。
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扉。
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ワイン色と金箔の文字が美しい。
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ダンディでおしゃれな山中氏にふさわしいスマートな一冊となった。
栞で坪内さんが、カバンの中にこの句集をいれて持ち歩くことになると書かれていたが、カバンにいれて持ち歩くにはふさわしい大きさと軽さであると思いません? 坪内さん。
小さいけれども、句集の風格は十分にある一冊である。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/4/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)