木村日出夫句集2017.5.10

 

『木村日出夫句集』(きむらひでおくしゅう)

 

『木村日出夫句集』

A6判(文庫判)ソフトカバー装。 250頁
 
 
著者の木村日出夫(きむらひでお)さんは、昭和7年(1932)香川県高松市生まれで高松市にお住まいの俳人である。昭和35年(1960)に「萬緑」に入会し中村草田男に師事してより俳句を始める。昭和62年(1987)「未来図」入会。昭和63年(1988)毎日新聞香川県俳壇選者となる。平成4年(1992)「未来図賞」を受賞されている。現在は「未来図」同人。また地元の高松市にて文芸の育生につとめ、活躍をされている俳人である。本句集は第二句集となる。全体を四季別にわけて5句組にて1000句以上を収録している。「自序」があり、村山由斉さんによる「はじめに」がある。本句集はおもにお弟子さんである村山由斉さんのお母さまの正恵さまのご尽力によって刊行の実現となった。まず「自序」より紹介したい。
 
 
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
 
文庫本サイズのなかなか渋い装釘である。
 
『木村日出夫句集』
 
 
『木村日出夫句集』
 
表紙。
風合いのある紙をもちいたこの材質感が本に格をあたえている。
この用紙は見れば見るほどいい。と思う。
 
 
『木村日出夫句集』
 
 
『木村日出夫句集』
 
 
『木村日出夫句集』
 
 
『木村日出夫句集』
 
5句組。
文庫本サイズであるゆえか、びっちり組まれていてもうるさく感じないのが不思議である。
 
『木村日出夫句集』
 
『木村日出夫句集』
 
すっきりした本になって「木村先生も大喜びです」と村山正恵さん。
村山正恵さんは、あとで知ったのであるがなんと90歳になられるという。
村山正恵さんがおられなかったら、この句集は世に出なかっただろう。
「先生の句集がこうして出来て、わたしたちもこの句集で勉強しようと思っているのです」と。
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2017/4/25より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

俳句結社紹介

Twitter