音符2017.5.25

 

 
金子敦句集『音符』
 
 
六判ソフトカバー装。198頁
 
俳人・金子敦(かねこ・あつし)(1959年横浜生まれ)の前句集『乗船券』に次ぐ第5句集となる。2012年から2016年の作品を収録。栞に俳人の杉山久子さんが文章を寄せている。句集名が「音符」と命名されたように、本句集には音楽にまつわる言葉を用いたものや、あるいは音そのものを呼び起こすもの、読者の心に音のさざめきが生まれてくるような楽しいものが多い。
 
 
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。
金子敦さんの既刊句集5冊のなかで第2句集をのぞいてすべてふらんす堂で刊行させて頂いている。第1句集『猫』第3句集『冬夕焼』第4句集『乗船券』、そして今度の第5句集『音符』そのいずれもの装釘が君嶋真理子さんである。
 
句集『音符』への金子さんのご希望は「黄色」であった。
 
 
ポップな黄色が句集の内容とよく合っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
表紙も黄色。
 
 
見返しも黄色。
 
 
 
栞もやや薄い黄色。
 
 
 
 
 
扉もうっすらと黄色に。
 
 
 
わたしの付箋も黄色に!
(敬意を表して……)
 
 
 
 
金子敦さんは、「ジェンダーの重荷」から自らを解放する俳人だ。(と、私は秘かに思っている)
そしてご自身の世界をとても大切にしておられる。
金子敦さんは繊細にしてしなやかで明るい。
 
これからどんな俳句を詠まれていくのだろう、すごく楽しみである。
 
(ふらんす堂「編集日記」2017/5/12より抜粋/Yamaoka Kimiko)
 

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