野崎海芋句集『浮上』(ふじょう)。
四六判ソフトカバー装 クーターバインディング製本 197頁
著者の野崎海芋(のざき・かいう)さんは、1968年生まれ、横浜市在住。2000年「澤」俳句会に入会、小澤實に師事。2008年「澤」新人賞受賞、「澤」同人。本句集は2000年から2016年までの17年間の作品440句を収録した第1句集である。序文を小川實主宰が寄せている。
本句集の装丁は、山口信博さん。
俳誌「澤」の斬新なデザインをてがけておられるデザイナーである。
本句集も細部にまで神経を行き渡らせたきわめてデザイン的なものとなった。
ブルーがきれいだ。
帯をとったところ。
扉。
本文。
造本はクーターバインディング。
これは山口さんのご希望だった。
多くの色をつかわずにシンプルにしてモダンな句集となった。
見れば見るほど、細部が浮き上がってきて、心憎いまでの仕上がりである。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/10/5より抜粋/Yamaoka Kimiko)