実南天2018.5.3

 

塙義子句集『実南天』

 

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四六判ソフトカバー装グラシン巻き。 204頁

 

 

著者の塙義子(はなわ・よしこ)さんは、大正9年(1920)の東京生まれ、現在は東京・世田谷区在住。昭和29年(1954)に「萬緑」に初投句、その後はやや中断され昭和46年(1971)に再開し、昭和53年萬緑新人賞を受賞されている。昭和54年「萬緑」同人、昭和56年萬緑賞を中村草田男の選によって受賞されている。句集はご主人の塙毅比古氏との共著による『鴛鴦双進』と『続鴛鴦双進』の二冊があるが、個人句集は今回の『実南天』が初めてである。平成4年から29年までの作品を自選して収録。

 

本句集の装丁は君嶋真理子さん。

 

実南天の赤を生かした一冊となった。

 

 

 

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華やかな色合いであるが、グラシン(薄紙)で覆っているのでとても上品である。

 

 

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カバ-をとった表紙。

 

 

 

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見返しは実南天の朱色。表面に白の華をちらして和紙風なおもむき。

 

 

 

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扉。

 

 

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緑と赤という補色を用いたが、すっきりと品格のある一冊となった。
塙義子さんはとても喜んで下さった。

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/5/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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