ひまわり2018.5.11

 

合同句集『ひまわり』(むつみ句会)

 

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四六判ハードカバー装 202頁。

 

 

 

「むつみ会」とは、関東を中心とした弁護士の奥さまと女性弁護士の方々による会であり、親睦をかねてさまざまなサークル活動をされ、社会奉仕活動にも積極的に取り組んでおられる社団法人の会である。「むつみ句会」はその活動のひとつの会で、俳句を学ぶ会である。この「むつみ句会」はサークル活動のなかでも歴史は古く昭和38年(1963)に始まり、とだえることなく現在まで続いている。合同句集としてはこの度の『ひまわり』は第3句集となり、すでに第1句集『向日葵』(平成8年刊)、第2句集『草燃え』(平成18年刊)を刊行されている。
本句集『ひまわり』には、講師の杉坂大和氏をはじめ句会に所属する18名の方が作品を寄せられている。杉坂氏は序文と作品18句、18名の方々はそれぞれ27句、追悼というかたちで亡くなられたお二人の方の作品も収録されている。『ひまわり』を開けばわかるように、そこには作品のみが収録されており、それ以外の個人の情報があえて語られていないということも清々しい句集であると思う。

 

 

 

 

本句集の装丁は君嶋真理子さん。

 

「ひまわり」という句集名にふさわしい明るい晴れやかな句集となった。

 

 

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表紙は目の覚めるようなまさに向日葵の黄色。
この色は、「むつみ句会」の方々がふらんす堂にお見えになったときに、決められたものである。

 

 

 

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文字は金箔押し。

 

 

 

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見返しは、和紙風で金のキラが漉かれたもの。(この写真ではわからないが)

 

 

 

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扉。

 

 

本句集のもうひとつの素晴らしさは、会員のおひとりである長濱泰子さまの挿画でそれぞれの頁が飾られていること。

 

 

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お一人お一人にそのタイトルにふさわしい挿画が配されている。

 

 

 

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花布は、緑と白のツートンカラー。

 

 

 

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栞紐は、黄色。

 

 

 

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タイトルの「ひまわり」は、弁護士バッチのデザインからの命名であるというこである。
堂々として、揺るぎない一冊となった。

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/5/9より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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