寒北斗2018.6.16

 

足立賢治句集『寒北斗』

 

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四六判ハードカバー装。198頁

 

著者の足立賢治(あだち・けんじ)さんは、昭和27年(1952)岐阜県瑞浪市生まれで現在も瑞浪市にお住まいである。昭和59年(1984)に「狩」入会、平成6年(1994)「天衣」入会、平成9年「天衣」同人、平成19年「狩」同人、俳人協会会員である。岐阜県を中心とした文芸祭で俳句の選者などもされている。本句集は平成59年(1984)から平成29年(2017)までの作品を収録した第1句集である。序句、帯文、鑑賞6句を「狩」の鷹羽狩行主宰が、跋文を「天衣」の岬雪夫主宰が寄せている。

 

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本句集の装丁は、君嶋真理子さん。

 

やはりタイトルの「北斗七星」を装画とした。

 

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この装画の色をブルーと薄緑とふたつ用意したのであるが、足立さんは緑の方を選ばれた。

 

 

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タイトルは銀の箔押し。

 

 

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表紙は濃い緑。黒緑か。

 

 

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緑色の糸に黒の糸が織り込まれている質感のあるものだ。
手にとるとザラザラと布の感触がいい。
しかし、こういう布クロスがどんどんなくなりつつある。

 

 

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文字は銀箔押し。

 

 

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見返しは乳白色のものに緑系こまかな星の砂(?)が鏤められている。

 

 

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扉は金の上品な光沢のある用紙にカバーとおなじ薄緑色とスミで印刷。

 

 

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花布は銀。栞紐も銀。

 

 

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静かな佇まいの上品な仕上がりである。

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/6/14より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

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