休暇明2020.9.29

 

田上比呂美句集『休暇明』(きゅうかあけ)

 

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四六判ハードカバー装帯あり 188頁 二句組
著者の田上比呂美(たのうえ・ひろみ)さんは昭和31年(1956)生まれ、宮崎県宮崎市にお住まいである。平成14年(2002)「鷹」に入会し藤田湘子に師事、平成17年(2003)湘子逝去により小川軽舟に師事。平成22年(2010)宮崎日日新聞・文芸俳壇賞を受賞、平成23年(2011)みやざき文学賞俳句部門一席を受賞、平成26年(2014)みやざき文学賞俳句部門一席を受賞。「鷹」同人、俳人協会会員、「宙俳句会」代表。宮崎県俳句協会副会長・事務局長。本句集は、第1句集で、序文を小川軽舟主宰、跋文を布施伊夜子氏が寄せている。

 

本句集の装幀は、和兎さん。
田上さんは、「黄色が好き」ということで、テーマカラーは黄色である。

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にしては、黄色がない、
と思わせるところが和兎さんの今回の意匠であるようだ。
最初の印象では黄色は潜んでいるのだ。

 

 

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タイトルはツヤ消しの金箔押し。

 

 

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ようく見ると帯の軽舟主宰の文章の間に黄色の星マークがある。

 

 

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裏側にも「自選十句」が黄色。
そしてなによりも、

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帯の裏側に黄色が潜んでいる。
わかるだろうか、微かに黄色が見える。

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このようにあえて裏側に黄色を印刷。

 

 

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表紙は光沢のある用紙をつかってまさに黄色。

 

 

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透明な黄色の遊び紙をいれた。

 

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扉。

 

 

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花布、しおりひも、ともに黄色。
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黄色が潜んでいる一冊である。

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2020/9/24より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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