津久井紀代句集『神のいたづら』。

四六判ソフトカバー装。194頁 2句組。
「神のいたづら」という句集名がおもしろい。
本句集の装丁は和兎さん。



線のみで描かれたこの蛙より一本の線がどこかへと繋がっている。
しかし、それがどこに繋がっていくのかは、分からない。
神のみぞ知る、である。

表紙の色はあざやかなグリーン。

見返しも同じ用紙で。

扉。

ユーモラスな表情をした一冊となった。この蛙、大きく跳ぼうとしているさまだ。それはまさに津久井紀代さんの俳句へのチャレンジ精神と重なってくる。守備範囲もひろく巧みな俳人である津久井さんだが、さらに大きな飛躍を目指している人だ。
(ふらんす堂「編集日記」2018/8/7より抜粋/Yamaoka Kimiko)