柘植史子句集『雨の梯子』。
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四六判ソフトカバー装クーターバインディング製本 182頁
著者の柘植史子(つげ・ふみこ)さんは、昭和27年(1952)神奈川・横浜市生まれ、現在は金沢市にお住まいである。平成9年(1997)に俳誌「風」に入会し、俳誌「田」、俳誌「風港」を経て、俳句同人誌「ふう」創刊に参加。現在は「ふう」の編集同人である。俳人協会会員。平成26年(2014)に第60回角川俳句賞を受賞されている。本句集は『レノンの忌』につぐ第2句集となる。
「あとがき」に書かれているように本句集はとてもシンプルなたたずまいをしている。
帯もなし、自選の句もなくつつましくそこにある。
柘植史子さんが当初より希望されていた明るい緑を基調にとてもさりげなく媚びる風もなく、しかもあたたかな明るさでこの世に現れた、そんな感じの句集である。
装丁は和兎さん。
ふらんす堂のファンよ、とおっしゃっていただき、和兎さんの装丁を希望された。
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ちょっと不思議な装画である。
句集『雨の梯子』のカバーはトレーシングペーパーを用いて、表紙の緑と装画がうっすらと映るようになっている。
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![04](https://furansudo.com/webdata/wp-content/uploads/2018/08/04-2.jpg)
ちょっとわかりにくいのだが、下の模様がみえません?
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カバーをとった表紙である。淡緑色のやさしい色。
![06](https://furansudo.com/webdata/wp-content/uploads/2018/08/06-2.jpg)
見返しはあざやかな黄緑色。
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扉。
![08](https://furansudo.com/webdata/wp-content/uploads/2018/08/08.jpg)
クーターバインディング製本。
テーマカラーは黄緑。
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![10](https://furansudo.com/webdata/wp-content/uploads/2018/08/10.jpg)
装画がややシュール。
(ふらんす堂「編集日記」2018/8/3より抜粋/Yamaoka Kimiko)