2018.6.14

 

稲垣いつを句集『樏』

 

 

 

01

 

四六判ハードカバー装 192頁

 

著者の稲垣いつを(いながき・いつお)さんは、昭和19年(1944)三重県北牟婁郡生まれ、現在は三重県鈴鹿市にお住まいである。昭和57年(1982)「狩」に入会し、鷹羽狩行に師事、平成9年(1997)「狩」同人。本句集は主として「狩」入会から平成28年(2016)までの作品333句を収録した第1句集である。序句、帯文、鑑賞4句を鷹羽狩行主宰が寄せている。

 

 

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本句集の装丁は、君嶋真理子さん。

 

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「樏」という一語のタイトルを面白くデザイン化した。

 

 

 

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タイトルは黒メタル箔。

 

 

 

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表紙のクロスは、文人茶(ぶんじんちゃ)。

 

 

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タイトルと名前は黒メタル箔。

 

 

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見返しラシャ紙をもちい、色は素色(しろいろ)。明るい渋さをもった色だ。

 

 

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扉。ここにのみ光沢のある用紙を使った。

 

 

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花布は、クロスとほぼ同じ色。

 

 

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花布は白。
質朴な風合いである。

 

 

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背後に雪山をひかえて感のある「樏」である。
落ち着いた一冊となった。

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/6/12より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

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