五十畑明句集『百景』(ひゃっけい)

四六判ハードカバー装帯なし。 二句組 私家版
前句集『薔薇』(2019刊)につぐ第2句集である。著者の五十畑明(いかはた・あきら)さんは、1944年栃木県宇都宮生まれ、現在は千葉市在住。前句集『薔薇』同様、今回の句集『百景』も多くを薔薇の句がしめている。本句集は大きく三つにわかれ、第一部は、「老い百景」、第二部は「薔薇百景」、第三部は「千葉百景」となっており、老いを積極的にうけとめその日々を詠んだ句、薔薇との出会い、その魅力、ともにある生活を詠んだ句、お住まいの千葉の自然や風物や生活を詠んだ句、の構成である。

本句集の装丁は、前句集とおなじ君嶋真理子さん。
赤と緑を上手につかって品のよい一冊になった。

タイトルは金箔押し。


用紙の風合いがいい。

表紙は目がさめるような赤。


見返しはローズ色のマーブル模様に。

扉。

花布は、緑と白のツートン。

スピンは緑。

(ふらんす堂「編集日記」2021/3/15より抜粋/Yamaoka Kimiko)