
四六判布クロス貼り上製本帯あり 192頁 二句組
著者の黒沢雪乃(くろさわ・ゆきの)さんは、昭和20年(1945)生まれ、茨城県鹿鳴市にお住まいである。昭和55年(1980)「鹿島俳句会」に入会したのをはじめに。平成11年(1999)「若葉」入会、「鑛」入会、平成14年(2002)「瑠璃の会」入会。平成26年(2014)「若葉」同人、俳人協会会員、現在は「鹿鳴中央公民館句会」代表、「広報かしま」俳句欄選者。本句集は平成8年(1996)から令和3年(2021)までの25年間の作品を精選収録した第1句集である。序文を「若葉」鈴木貞雄主宰がよせている。
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。

目が覚めるような鮮やかな朱色のクロス表紙である。
最初から、カバーはつけずに表紙のみで、というのが黒沢雪乃さんのご希望だった。
「華やかで上品なクロスを、ということでたくさんのクロス見本の中からこだわられて選んで頂きました。 」とは担当の文己さん。
最初選ばれた時は、すこし派手かしらとも思ったのだが、一冊になったときに思わず、「ああ、いい色ねえ!!」と言ってしまったほど美しい本となった。

文字は金箔押し。

図版はカラ押し。





見返しは透明感のある模様入りのもの。

扉は、金銀の斑入り。

花布は、朱と黄色のツートンのもの。
なかなか使えない花布であるが、この本にはぴったりである。
栞紐は、白。


(ふらんす堂「編集日記」2021/12/21より抜粋/Yamaoka Kimiko)