さくらさくら2021.11.12

 

伊藤晴子句集『さくらさくら』

 

 

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四六判ハードカバーフレキシブルバック装帯有り 二句組
俳誌」春嶺」主宰の伊藤晴子さんの第1句集である。伊藤晴子(いとう・はるこ)さんは、昭和15年(1940)横浜生まれ、現在は東京・八王子市在住。昭和56年(1981)「春嶺」入門、昭和61年(1986)春嶺賞受賞、平成3年(1991)真間賞受賞、平成16年(2004)往来賞受賞、平成25年(2013)春嶺編集長、平成29年(2017)春嶺主宰となられ現在にいたる。本句集に「春嶺」前主宰の小倉英男さんが跋文を寄せている。

 

 

 

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本句集の装釘は間村俊一さん。
著者の伊藤晴子さんのご希望である。

 

 

「さくらさくら」という句集名は、デザイン化するのは難しいと思う。
しかし、さすが間村さんである。
これまでにない「さくら」のイメージの1冊となった。

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色彩は決して華やかな色合いのものではないが、全体から立ち上る雰囲気ははんなりとして、ほのかに桜色を感じさせる。
文字を金箔にしたのも、効果的だ。
たくさんの箇所を金箔で押しているのだが、品格をそこねず、空白も生きている。

 

 

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帯にやっと朱色系が入る。
そんなカバーをひらくと、

 

 

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桜色の表紙があらわれる。
非常に効果的である。

 

 

 

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扉。

 

 

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角背である。

 

 

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フレキシブルバックにより開きがいい。

 

 

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美しい一冊となった。

 

(ふらんす堂「編集日記」2021/11/8より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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