涼しき無2022.5.22

 

髙柳克弘句集『涼しき無』(すずしきむ)

 

 

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46判ソフトカバー装クータ―バインディング製本 二句組 182頁
俳人・髙柳克弘(1980年生れ)の『未踏』(2009刊)『寒林』(2016刊)に次ぐ第3句集となる。
句集名「涼しき無」は、「子にほほゑむ母にすべては涼しき無」に拠る。

 

 

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「あとがき」に「この句集に主題の明確な作が多いのは、私なりの挑戦だ。」とあるように、そういうテーマ性をつきつけてくるような句がたくさんあり読みごたえもあり、刺激的な句集である。

本句集の装釘は、和兎さん。

 

 

色はおさえて、紙の素材感を大切にした。

 

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この活字は、本文にも適用させた。
ふらんす堂としては、はじめての試み。
型押しがしてあるのだが、この写真でわかるだろうか。

 

 

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カバーをとった表紙。

 

 

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見返し。

 

 

 

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扉、カバーと扉は透明感のある用紙を使った。

 

 

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クータ―バインディング製本ゆえにひらきがいい。
ここではわからないがクータ-の部分は白にした。

 

 

 

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本文の活字は美しい。

 

 

 

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句集名のみが立ち上がるようなスッキリとした一冊となった。

 

(ふらんす堂「編集日記」2022/5/18より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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