千葉皓史句集『家族(かぞく)』

四六判ハードカバー装帯有り 188ページ 二句組
俳人・千葉皓史(ちば・こうし 1947年東京生まれ)の第2句集である。第1句集『郊外』より30年経ての第2句集となった。俳誌「泉」で石田勝彦・綾部仁喜両師について俳句をはじめる。俳人協会会員。前句集『郊外』では、俳人協会新人賞を受賞している。
本句集は著者・千葉皓史さんの自装によるものである。
第1句集『郊外』に響きあわせるかたちの徹底的にこだわった装丁である。



用いた用紙は、全句集とおなじ材質で色違い。

質朴さとシンプルさそして骨太な風合いを大事にされた。
このタイトルと題字も著者によるものである。

意匠の凝ったものの多い、最近の本作りのなかではこの質朴さはかえって印象的である。
また、作者の俳句作品と響き合っている。


表紙もカバーと同じもの。





花布は、深い緑。
栞紐はあえてつけず。

(ふらんす堂「編集日記」2023/4/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)