イタリー銃2023.10.24

 

左官屋宇兵衛句集『イタリー銃(いたりーじゅう)』

 

 

四六判ハードカバー装帯あり 190頁 三句組
著者の左官屋宇兵衛(さかんや・うへえ)さんは、昭和25年(1950)神戸市生まれ、現在は千葉市在住。平成21年(2009)「澤」俳句会入会、小澤實に師事。平成29年(2017)年「澤潺潺集受賞」、現在「澤」同人、俳人協会会員。本句集は第1句集であり、小澤實主宰が序文を寄せている。

 

本句集の装釘は山口デザイン事務所の山口信博さんと玉井一平さん。
シンプルでスマートな出来上がりであるが、意匠には工夫が凝らされている。

 

 

白のイメージがまずある。

 

 

 

 

タイトルは黒メタル押し、とこどころ開けられた猟銃で射抜かれたような○は、実は印刷ではなく、マルく穴が開けられている。

 

 

 

 

わかるだろうか。

 

 

 

 

こんな風に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背にも。

 

 

 

 

表紙の赤が穴から、そして本の淵からみえる。
それが華やかさを引き立てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カバーをめくれば、

 

 

 

真っ赤な本が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見返しは朱。

 

 

 

 

扉。

 

 

 

 

 

口絵の頁があって色紙が二点。
 彫金入りイタリー銃を磨く春
 鴨二羽を射貫きぬ五ミリ弾ひとつ
 
麗子夫人の筆によるものである。

 

 

 

 

花布もし栞紐も赤。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃えるような赤を宿しつつ清潔な一冊となった。

 

(ふらんす堂「編集日記」2023/10/17より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

 

俳句結社紹介

Twitter