角川春樹句集『源義の日』(げんぎのひ)。

四六判函入りハードカバー装 234頁
俳人・角川春樹の最新句集である。
本句集は、源義へ父恋いと、友・竹富義夫への思いを奏でたものであり、また氏の心に去来する今は亡き大切な人々への挽歌でもある。
本句集は函入りの句集である。
装幀は、丸亀敏邦氏。
角川春樹氏の装幀をすでに手掛けている装幀家である。


函。
面白い発想だ。


表紙。
おかれた文字と桜の花びらはすべて泊押しである。
この字は丸亀氏の手によるもの。



見返し。

裏側の見返し。
帽子がさかさに置かれている。

扉。

花布とスピンは青。
きれいな青である。

本文はすべて一句立て。

角川源義生誕百年、そして「河」創立六十周年を迎えられ、
角川春樹氏の更なるご健吟をお祈り申しあげたい。
(ふらんす堂「編集日記」2018/10/19より抜粋/Yamaoka Kimiko)