めるくまーる2018.11.29

 

樋口由紀子川柳句集『めるくまーる』

 

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四六判ソフトカバー装 90頁

 

 

樋口由紀子(ひぐち・ゆきこ)さんは、川柳作家である。本集は三番目の川柳句集となる。1953年生まれ、兵庫県姫路市在住。「晴」編集同人。「豈」同人。ふらんす堂から2011年にエッセイ集『川柳×薔薇』を刊行されている。タイトルの「めるくまーる」は、メルクマール(目印、指標)のひらがな書きか。

 

 

野間幸恵さんは、本書の装丁をすべてなさった方で、俳人である。大阪から装幀の打ち合わせのために仙川までいらしてくださった。

 

 

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野間さんは、この色ひとつひとつにこだわられた。

 

 

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文字の書体にも。

 

 

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表紙の文字の紺色にも。

 

 

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この紺の色にたどりつかず。

 

 

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本文の活字も同じ紺色である。
本文用紙も白に。

 

 

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本文の組も頁によっていろいろである。
俳句のようにかたちを決め込まない、ちょっと浮遊していて重さがない感覚がある。

 

 

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野間幸恵さんは「思い通りの出来上がりになりました」と喜んでくださった。

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/11/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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