野口山月句集『雁の棹(かりのさお)』
四六判ハードカバー装帯有り 220頁 二句組
著者の野口山月(のぐち・さんげつ)さんは、、昭和20年(1945)茨城県土浦市生まれ、現在も土浦にお住まいである。
平成8年(1996)年、茨城「鑛」俳句会入会して、笹目翠風に師事。平成18年(2006)「若葉」に入会し、鈴木貞雄に師事。平成25年(2013)「若葉」同人。平成29年(2017)「さつき会」に入会し、渡辺謙に師事。おなじ年に「珊瑚の会」入会。現在は、「雛」(福神規子主宰)、「わかば」(遠藤風琴代表)、NHK学園俳句講座に投句中。
本句集は、平成18年(2006)から令和3年(2021)までの作品を収録した第1句集である。
本句集には、「若葉」の主宰であった鈴木貞雄氏が序句を寄せておられる。
野口山月さんは、装釘に大変なこだわりがおありだった。
「雁」の写真をつかうこと、題簽をつかうこと、色など等々。
装釘は君嶋真理子さん。
題簽は金箔で。
「カバー装丁は夕方から夜に暮れていく空の雰囲気をということで君嶋さんが表現してくださいました。」と担当の文己さん。
表紙の布クロスは、やや渋めむらさき。
金箔おし。
扉。
写真は野口さんのご希望によるもの。
花布は金。
栞紐は、むらさき。
そして、野口山月さんのもう一つの大きなこだわりは、函装のものを100冊ほどおつくりするということ。
こちらは黒メタル箔で、全体は渋い仕上がり。
カバー装のもの。
函装のもの。
(ふらんす堂「編集日記」2023/7/31より抜粋/Yamaoka Kimiko)