ゆりの木の花2016.10.16

 

たなか游句集『ゆりの木の花』(ゆりのきのはな)

 

 

四六判ハードカバー装。200頁。
 
著者のたなか(たなか・ゆう)さんは、昭和22年(1947)香川県生れ、大和市在住。昭和59年(1984)に「寒雷」入会、加藤楸邨に師事、平成3年(1991)「炎環」入会、石寒太に師事、平成10年(1998)に「炎環」を退会し,平成12年(2000)「運河」入会、茨木和生に師事、平成15年(2003)「街」入会、今井聖に師事。現在「運河」「街」同人。本句集は平成12年から27年までの350句を収録した第2句集である。
本句集には、「運河」の茨木和生主宰が帯文を寄せている。
 
 
本句集の装釘は菊地信義さん。
著者のたなか游さんのご希望である。第1句集『Venus』も菊地さんの手による。
超多忙の有名な装釘家であるが、著書のご希望を快く受入れて下さった。
 
 
 
レイアウトが絶妙である。

やや左に全体が寄って、すべての文字が求心的に集められ、余白を活かしたレイアウトとなっている。
 
 
用紙は、カバー、帯、表紙、扉、すべて同じ種類の色と斤量違いのものを使用。 
草花模様が浮き出るもの。
 
 
 
カバーは白。
 
 
 
表紙はベージュ色。
 
 
 
 
 
見返しのみが異なる用紙。
この用紙によって句集が落ちついたものとなった。
 
 
 
扉は表紙とおなじベージュの紙。
 
 
透明感のある紙だ。
 
 
 
花布は、グレー。
 
 
 
栞紐は白。
 
 
 
帯は水色。
 
 
 
 
 
 
 
装幀は『Venus』と同じく菊地信義先生にお願いすることができ、身に余る光栄です。
 
と、たなか游さんはことのほか、喜ばれたのだった。
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2016/10/12より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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