2017.7.8

 

中村重雄句集『朴(ほお)』

 

 

四六判ソフトカバー装。188頁
 
著者の中村重雄(なかむら・しげお)さんは、昭和10年(1935)千葉県佐原市生まれ、現在は千葉市在住の俳人である。俳句の結社に所属するまえは、鉄道関係の仕事人として多忙な日々を送りながらも、新聞への投句など自由に作句を楽しんで来られた。仕事を退任されてしばらくしてよりの平成15年(2003)に「百鳥」に入会し、はじめて結社に所属することになる。「百鳥」を経て、平成17年(2005)「いには」(村上喜代子主宰)に創刊同人として参加、今日まで「いには」の主要同人として「いには」を支え俳句をつくりつづけて来られたのである。平成21年(2009)より「鉄道OB新聞俳壇選者」をされている。本句集は、平成4年(1992)から平成28年までの25年間の作品を収録した第一句集である。本句集には、結社に所属する前の時代からの作品も収録してある。序文を村上喜代子主宰が寄せている。
 
 
本句集の装幀は君嶋真理子さん。
これまで「朴の花」という句集はいくつかあったが、「朴」一字はない。
 
 
 
「朴」という一字のタイトルなので、「朴の花」を装画としたことは良かったと思う。
 
 
 
タイトルは黒メタル箔で力強く。
 
 
 
 
 
 
用紙は、ツムギ風の手触りのあるものを使う。
 
 
 
見返しも同じ用紙。
 
 
表紙。
 
 
 
 
 
題字のみグリーン。
 
 
 
 
「朴」というタイトルが、大らかで力強い。
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2017/6/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)
 
 

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