パリの日照雨2019.4.3

 

山地映子歌集『パリの日照雨』(ぱりのそばえ)

 

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四六判変型上製帯カバー装 

 

著者の山地映子(やまぢ・てるこ)さんは、昭和24年(1949)香川県高松市生まれ、平成19年(2008)「星座の会」に入会、本歌集は、平成19年(2017)から平成28年(2016)までの「星座」「星座α」より341首を自選して編んだ第1歌集である。
歌集を読んでいくとわかるのだが、歌集には海外の風景が多く登場する。日常の風景の合間に措かれた海外の作品群は、歌集の世界をひろげ物語性を与えている。日常をみつめる著者の深く広やかな視点は、海外に身をおくことの多かった経験による者かもしれない。

 

 

 

本歌集の装丁は和兎さん。

 

黄色とブルーにこだわられた山地映子さんのご要望をいかす一冊となった。

 

 

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この本の大きさも山地さんにはこだわりがあった。通常の四六判よりやや天地をけずったもの。

 

 

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帯カバーにパリの風景の写真を使う。

 

 

 

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広げるとこんな感じ。

 

 

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角背であるのも個性的だ。

 

 

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表紙は黄色のクロス。
文字は青のメタル箔

 

 

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見返しは鮮やかなブルー。

 

 

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扉。

 

 

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天アンカットにして、栞紐はブルー

 

 

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すこし正方形にちかくなった大きさである。
わたしはこの大きさの本がとても好きである。

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2019/4/2より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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