自堕落補陀落2017.12.13

 

野一色容子歌集『自堕落補陀落』(じだらくふだらく)

 

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四六判ハードカバー装。236頁

 

著者の野一色容子(のいしき・ようこ)さんは、1947年東京生まれ、現在は横浜市在住。1979年に「塔短歌会」(高安国世主宰)に入会、1994年「五〇番短歌会」入会、2003年から2013年の終刊まで同人誌「開放区」所属、現在は「五〇番短歌会」「十月会」「横浜歌人会」「現代歌人協会」に所属しておられる。本歌集は、第3歌集となる。

 

 

本集の装釘は君嶋真理子さん。

 

「自堕落補堕落」というタイトルの響きは、どこかおっとりとしていて、のどかな感じがある。しかし著者のひそやかな思いも籠められている。

君嶋さんは、それを波をモチーフにしてデザイン化した。

 

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タイトルはプラチナ箔。 銀色にみえるがやや黄味がかっている。

 

 

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表紙のクロスは白。

 

 

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青のメタル箔が美しい。

 

 

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見返しにも波の模様。

 

 

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波模様はこの歌集に格調を与えている。

 

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花布は青。

 

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青と白が基調色である。

 

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6文字の漢字表記のタイトルをうまく活かし、古風さと現代性がミックスした一冊となった。

 

(ふらんす堂「編集日記」2017/12/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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