池田澄子×小川軽舟×岸本尚毅鼎談2011.8.26

 

シリーズ自句自解ベスト100 & 池田澄子最新句集『拝復』刊行 W記念イベント
池田澄子×小川軽舟×岸本尚毅鼎談&サイン会開催!

2011年8月26日

神保町の東京堂書店 参加者限定で投句募集いたしました。

 

シリーズ自句自解ベスト100 & 池田澄子最新句集『拝復』刊行 W記念イベント シリーズ自句自解ベスト100 & 池田澄子最新句集『拝復』刊行 W記念イベント

和やかにイベントははじまりました。

特選

 

池田澄子選

液状化の砂のさらさら凌霄花     八奈

 

小川軽舟選

ハンコ屋のハンコ八月十五日  /p>

 

岸本尚毅選

日の入りを蝉追いかけてゆく雀     坂谷小萩

 

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豪雨のなか大盛況でした!またお若い俳人の方々もたくさん集まってくださいました。
質問もしてくださってイベントも盛り上がりました。

池田澄子選

秀作

きりぎりす句集どこからでも読める 山下桐子

ピザ窯のこなれてきたる昼の虫 山下きさ

枝豆のとんで男の手の白き 山﨑八津子

フエーン現象蘭鋳の多面体 大野 満

草の根も我も強情夏果つる 津高房子

佳作

星ぼしを分けゆく月の重さかな 中島夕貴

地獄絵に冷房少し強すぎる 吉村東甫

踊の輪抜けて子を抱く男かな 花岡孝子

トマト買う八月十五日正午 鈴木ひろみ

雲の峰野村証券屋上に 菅原晋也

小川軽舟選

秀作

夏の果巨船の黒き影に入る 重元康子

きりぎりす句集どこからでも読める 山下桐子

少年が少女を探す原爆忌 竹岡一郎

待宵と思ふ時計をはづしつつ 志賀佳世子

秋燕電子辞書より辞書使ふ 神谷文子

佳作

道ならぬ恋ねむり草眠らせて 喜納とし子

梧桐の葉騒床屋のだんだら棒 藤澤けい子

雑誌繰る君素足なり寝ころんで 神野紗希

消閑の蓑虫顔を出しにけり 宮木登美江

草の根も我も強情夏果つる 津高房子

岸本尚毅選

秀作

梧桐の葉騒床屋のだんだら棒 藤澤けい子

雑誌繰る君素足なり寝ころんで 神野紗希

きりぎりす句集どこからでも読める 山下桐子

枝豆のとんで男の手の白き 山﨑八津子

天高し箱に澄みたる子猫の目 竹岡江見

佳作

虫の秋随筆ばかり読んでをり 中田照美

人気なき派出所前の木槿かな 倉本萵苣

雲の峰野村証券屋上に 菅原晋也

秋旱地を這う草の一途なり 池田なつ

待宵と思ふ時計をはづしつつ 志賀佳世子

 

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質問にもびしっと応えて頂きました!特選に選ばれた方々には先生方から短冊が送られました。

他投句作品

頂に避暑の蜻蛉や山幾重

白南風や県境跨ぎ仁王立ち

空蝉や白樺の径けぶりたる

秋雨や百色眼鏡閃かせ

爽籟や写経に多き空の文字

遠雷や出さぬ手紙を書いてゐる

豊年や畦に自転車横倒し

父帰る隠元豆を煮るために

香水や通りすぎたるあと気付く

後ろから抱かれるかたち木耳は

鬼灯の凱歌の色となりにけり

夕端居きみのじゃあねついのじゃあね

秋澄や水琴窟のかそけき音

師の気負けなすも月の宴ぬち

向日葵や復興の音高らかに

蒲の穂の折れしは橋に触れてをり

炎昼の無音の道にひとり言

星空の河原に下りぬ宿浴衣

儘ならぬことは流せり猫じやらし

秋灯や蝦夷開拓史拾ひ読む

虹立てり海を見てゐる少年に

浮世絵の女をむげに捨団扇

故郷には空白のある遠花火

藷食うべみんな幸せさうな顔

休暇果つ恋の名残は網棚に

露地奥に門構へたり破芭蕉

星合やダンスの真似は水を踏む

霧流る落葉松の秀のうすあかり

琥珀の香記憶のなかの秋が来る

西瓜畑おほまたぎして爺が来る

 

詳しいイベント内容は<spida>で特集くださっています!

こちらからどうぞ。


略歴紹介

 

池田澄子(いけだ・すみこ)

一九三六年 鎌倉市生まれ。
堀井鶏主宰の「群島」を経て、三橋敏雄に私淑のち師事。
句集『空の庭』『いつしか人に生まれて』『ゆく船』『たましいの話』『現代俳句文庫29』/評論集『休むに似たり』/エッセイ集『あさがや草紙』/所属「豈」「船団」「面」

 

小川軽舟(おがわ・けいしゅう)

一九六一年 千葉生まれ。
一九八六年 「鷹」入会、藤田湘子に師事。
二〇〇五年 藤田湘子逝去により「鷹」主宰を継ぐ。
句集『近所』(第二五回俳人協会新人賞)、『手帖』。評論集『魅了する詩型 現代俳句私論』(第一九回俳人協会評論新人賞)、『現代俳句の海図 昭和三十年世代俳人たちの行方』。

 

岸本尚毅(きしもと・なおき)

昭和三十六年岡山県に生まれる。中学生の頃に俳句を始める。東大学生俳句会・東大ホトトギス会に参加。初学時代は「渦」に投句し赤尾兜子の選を仰ぐ。兜子の死後、「青」に投句し波多野爽波の選を仰ぐ。平成三年田中裕明とともに「青」同人賞を受賞。「ゆう」に投句し田中裕明の選を仰ぐ。現在「天為」(有馬朗人主宰)・「屋根」(斎藤夏風主宰)同人。著書に句集『鶏頭』、『舜』(第16回俳人協会新人賞)、『健啖』、『感謝』。エッセイ・評論等に『夫婦の歳時記』、『名句十二か月』『俳句一問一答』、『俳句の力学』(第23回俳人協会評論新人賞)、『高浜虚子 俳句の力』。

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