「泉」50周年記念祝賀会2023.11.2

 

 

俳誌「泉」(藤本美和子主宰)50周年記念祝賀会

「泉」50周年の記念会は、東京・八王子にある京王プラザホテルで行われた。

 

 

 

祝宴の前の藤本美和子さんと井上弘美さんによる対談「先師の作品にみる泉の系譜」は是非に拝聴したく、時間に間に合わせて伺う。
司会は陽美保子さん。
石田勝彦、綾部仁喜、関戸靖子の作品をそれぞれ15句選んで、藤本美和子さんと井上弘美さんが批評するというもの。

 

これは大変おもしろかった。
一句についてお二人とも語ることが山ほどあって、語り切れない様子だった。
それは師の思い出を語るものではなく、あくまで師の作品についての論評である。
当然そこには俳句に向き合う姿勢や俳句観などがおのずと作品を通してかたられるわけで、お二人の対談を聞いていると俳句においても指導においても厳しい師をもったことの素晴らしさが作品評より見えてきて、とても刺激的かだった。作品評であるから、当然文体や叙法、あるいはいかに作品を鑑賞するかということにも話は及び、今日の会の出席者の方は、ほとんどが「泉」の方たちなので、対談によって先師の作品を学ぶということになる。良き勉強の場となったのではないだろうか。この対談については、活字に起こされるということなので、読まれることをおすすめしたい。

 

 

ご挨拶する藤本美和子主宰。

「泉」は韻文精神をその志としてかかげていますが、それをわたし自身のことばでもうしあげると、いまの生活を大事にするなかで季節とともに暮らしの歌をつむいでいきたいと思っております。「いま」を詠める一句を仲間と目指したいと思います。

 

来賓の皆さんとともに集合写真。

 

 

 

 

藤本美和子主宰、そして「泉」の皆さま 
50周年おめでとうございます。
こころよりお祝いをもうしあげます。

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2023/10/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

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