今日は埼玉県・所沢のベルヴィザ・グランで12時より「深見けん二先生の白寿をお祝いする会」があり、伺う。
深見先生とは、お電話ではよく話をするが、お会いするのはたいへん久しぶりである。
最近大腿骨を骨折なされたと伺っていたので、いかがかと心配を致していたのだが、奥さまの龍子夫人ともどもとてもお元気そうで安心したのだった。
深見先生ご夫妻。
深見先生、99歳、龍子夫人88歳、いまはお二人で介護施設にお入りになって、申し分ない介護をうけておられるということである。
今日の会は、深見先生が主宰をされている「花鳥来」の皆さんによるお祝いの会である。
この会をいろいろと切り盛りされた山田閏子さんによるとギリギリまで深見先生には内緒にしておられた様子。
本井英氏とyamaokaがお招きにあずかったのであるが、そのことは深見先生には内緒にしてどっきりしていただくという趣向。
本井英氏のお姿に喜ばれ、握手をかわされる深見先生。
二人のご子息さまも会場に来られて、深見先生と龍子夫人をささえておられた。
深見先生は、車椅子で会場を回られ、出席されたお一人お一人に感謝を述べられる。
こういうところがとても深見けん二先生らしい。
律儀で偉ぶることのすこしもないお方である。立派な方だ。
「花鳥来」の皆さんの、深見先生を思うその気持ちは並大抵でなく、俳句という文芸がかくも強い絆で人と人とをむすびつけるものかと、あらためて思ったところである。
yamaokaも会場にいたのですこし驚いた顔をされて、
「よくまあ、遠いところをいらしてくださいましたね」とわたしの手をとられた。
わたしは感激してしまった。
ご挨拶をされる深見けん二先生。
皆さま今日はありがとうございました。3年前から「もみの木」の高木オーナーのところで行き届いたお世話をいただいております。そこでなければ俳句はつくれなかったと思います。そしてこうして今日のような会をひらいてくださり、ただ皆さまにお世話になるばかりで何とも御礼の申し上げようもありません。
今日は「もみの木」の高木オーナーさんも見えてつきっきりでご夫妻のお世話をされていたのだった。
ふらんす堂での最初のご本
『現代俳句文庫 深見けん二句集』をご上梓されたのが1993年、それから深見先生のご本はほとんどといってよいくらいふらんす堂で刊行させていただいたが、なんと30年になろうというご縁である。
あらためて、深見先生にそして深見先生を支えつづけてこられた龍子夫人(龍子夫人のエッセイ集もお作りさせていただいている)に感謝申し上げたい。
一徹な深見先生。
この道とおもったら迷わずにつきすすむ。
お歳はとられても、俳句は力強く、衰えを少しもみせない。
素晴らしいと思う。
目下、第10句集の準備をすすめておられる。間もなく句稿が整うようだ。
そのことでもお弟子さんの山田閏子さんが一緒懸命にフォローされている。
来週には、句稿をいただけることだろう。
第十句集「中新井」。
わたしは楽しみにしている。
深見けん二先生、龍子夫人、「花鳥来」の皆さま
今日はおめでとうございました。
お招きいただき、先生ご夫妻にお目にかかれましたこととても感謝しております。
先生の句集、喜んでいただけるように頑張ってお作りしたいと思います。
今日はありがとうございまいした。
深見先生をはじめ、皆さまのお疲れがでませんように。
先生はいつもはるかや虚子忌来る けん二 (「俳句」5月号)
わたしにとりまして、深見先生はいつもはるかなお方です。
先生のご健勝をこころよりお祈りしております。