「天為」創刊400号記念祝賀会2024.6.6
今日は、東京・虎の門にある「オークラ東京」で、「天為」創刊400号記念祝賀会があっておもむく。
会場に飾られていたありし日の有馬朗人先生。
ご挨拶される西村我尼吾「天為」代表同人。
まず最初に、有馬朗人主宰が令和2年12月6日に亡くなりました。有馬先生が亡くなられてからの、「天為」400号が令和4年12月号でした。「天為」の巻頭が有馬ひろ子先生の弔辞となってしまいました。今回の400号記念祝賀会は複雑な思いがありますが、有馬先生の追悼の思いを皆さんと共有したいと思います。『有馬朗人全句集』が完成いたしました。
これが残された我々の最大の仕事でありました。ようやく4年弱の年月をかけて「天為」の同人全員の祈るような努力の結果、皆様のお手元に届くことになりました。私はこの全句集を見たとたんに涙が出ました。皆様の祈りが形になってまるで聖書のような全句集ができあがってきました。この全句集の命は、有馬先生の作品もさることながら、栞を書いていただいた皆様、また解題を書いていただいた天為の同人の方々によります。既刊10冊の句集を持っているのと、この全句集を持っているのとでは根本的な違いがあります。この全句集に込められた作品、個性、それにかけられた膨大な時間。天為の同人たちの熱意と信念と祈りがこもっております。この句集を作ってくださった角川書店の石川編集長は、編集会議からずっと参加していただき、巻末の索引を作るために大変な時間を費やしてくださいました。感謝しております。同人総会は集団指導体制をとっています。
有馬先生は生前「君臨すれど統治せず」といって、運営を「天為運営会」に任せておられました。その組織があらばこそ、「天為」は俳壇の中では空前絶後の集団指導体制という盤石の体制で行ってきました。昨日は先生が亡くなってからの3年半の現状と将来への展望、さらに同人の方々からの忌憚ない意見が出されるという同人総会が行われました。結論から申し上げると「天為」の同人たちは引きつづき「天為」の発展に全力を尽くすんだということを、日原編集顧問が方針を示されました。これからも「天為」へのご支援をよろしくお願いしたいと思います。