「円虹」創刊300号祝賀会2019.12.3
平成22年に山田弘子が逝去してからはや9年の月日が経ちました。今度の2月で10年目になります。それでも毎日毎日休みなくひたすら前にある仕事をやってまいりましたがあっという間に9年10年という月日が経ってしまいました。あの日のことを思いますと昨日のことのようです。まだまだ胸が痛くなります。これまで厳しい道のりでしたが、そんな時にわたしを支えてくれたのが、皆さまの雑詠選のはがきの束です。それををみて乗り越えることができました。それでも失敗ばかりでお恥ずかしい限りなんですけれど、「失敗というのは転ぶことではなく、転んで起き上がらないことだ」という言葉がございます。きっとまた失敗するかもしれないですが、改善して改善してもっともっとよい結社誌を運営していけるよう頑張ってまいりたいと思います。年に2回宮古島へ俳句を教えに行ってるんですが、宮古島の子どもたちが自然のなかで思いきっり遊びながら俳句をつくる姿を見、自然とふれあう中で子ども達が成長していく姿をみますと俳句というものは子ども達が成長するための助けになる、そう信じております。これからも頑張って宮古島へ行くつもりです。また今回こちらにいらっしゃれないご高齢の方や体調の悪い方などございます。そういう大変な中で皆さん俳句を送ってきてくださいます。俳句はそういう方々の心の支えになっている、ということをしみじみ思います。そういう方々が喜んで投句してくださるそんな結社でありたいと思っております。前主宰から引き継ぎました「平明で余韻のある句」を大切に精進して行きたいと思います。わたしの好きな言葉に「大切なことはまだ誰もみていないものを見つけることじゃない、誰もが見ているもののなかで、誰も考えなかったものを見出すこと、それが素晴らしいことなんだ」と言葉があります。ある哲学者の言葉なんですが、ささやかな日常のなかにある詩情やすばらしいものを俳句にしていけるようになれたらいいなと思います。400号にむけて新たな一歩を踏み出します。皆さまのご指導ご鞭撻を心よりお願い申しあげます。