「藍」45周年祝賀会2018.7.20
昨日、兵庫県西宮市で行われた俳誌「藍」45周年のお祝いの会について紹介したい。
ご挨拶される花谷清主宰。
今日はみなさんお忙しい中、「藍」45周年のためにお集まり頂きまして、ありがとうございました。創刊以来、たくさんの方に係わって頂いただきました。こういう会を持てたということを、会員の皆さんと喜びたいと思います。去年は現代俳句協会の70周年があったり、また金子兜太さんや大峯あきらさんがお亡くなりになったりと、時代の変化があるなと感じております。40年にしろ45年にしろ、それは年月であるとともに、時代自身が変わってきていると思います。私は世の中のことには疎いんですけれども、そんな私でもわかるくらい世の中が変わってきていると思います。日本物理学会から会誌が毎月くるんですけれども、4月号の巻頭言に「会員減少問題」というのが掲載されていました。物理学会の会員が減っていると。そういう話は現代俳句協会の集りにいってもここ10年ぐらい必ず出ていて、困った問題として対策もされています。こいうことは俳句だけではなくて、日本のあらゆる側面に及んでいるという危機感が、私のような世間知らずなものにも「そういう時代なんだな」というのが感じ取れます。今回は45周年ということで、みなさんのお力をお借りして、今日祝典を開くことが出来てんですけれども、前回の40周年時と同じようにいかないこともありました。お招きする方が亡くなっていたり、これからもまた変わっていくだろうと思っております。今日は黒岩徳将さんにご講演いただきましたが、メディアの方にお願いです。もちろん関西にも目配りをしていただいているとは思いますが、最近出た俳句の研究会で、東京でなければ俳句も難しいんだなと言っていた人がいました。そんなこともあって、黒岩さんは4月から東京に行ってしまわれましたが、今日の公演メンバーは関西の人達を集めてディスカッションと思っておりました。関西発の俳句を今以上にみなさんに注目していただきたいなという思いがありました。そしてこれは自分のことなんですけれども、2月頃から若干落ち込んでおります。その理由は、句集をまとめると、ゲラが出てくるころにはいやになってくるんですね。これはたぶんだいたい他の皆さんもそうなのではないかと思います。第一句集の時も同じような感じがしました。今はからっぽになってしまいまして、ここ一二ヶ月は俳句ができておりません。ただ、いったんからっぽにしてまたゼロから出発しないといけないなという気持ちです。今日は大勢の方にお忙しい中集まって頂き、暖かい言葉を頂きました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
花谷清主宰、そして「藍」の皆さま
45周年、まことにおめでとうございます。
こころよりお祝いを申しあげます。
(ふらんす堂「編集日記」2018/5/25より抜粋/Yamaoka Kimiko)