千葉県俳句作家協会(会長・能村研三)が主催する「第7回千葉県俳句大賞」の授賞式
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会場となった「ホテルポートプラザちば」
ふらんす堂刊行の福井隆子さんの句集『雛箪笥』が「大賞」を受賞されたのである。
ともに抜井諒一さんの句集『金色』(角川書店刊)もご受賞された。
ご受賞のおふたり。福井隆子さん(左)と抜井諒一さん。
皆さまに励まされ、育てられて来たことを今改めて思い出されてなりません。これを励みとして体力、気力の許す限り、今後も俳句に向き合って行きたいと思っております。
とご挨拶された福井隆子さん。
冬林檎祈りのごとく一つ置く
古雛なれば遠くを見てゐたり
マフラーを巻いて別れの顔となる
『雛箪笥』より。
自然から得る神秘的な感覚を五七五で表現したい考えており、今回の受賞をきっかけとして、自身の俳句のさらなる可能性を探りたいと思います。
と抜井諒一さん。
風船の中の太陽ふくらます
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな
日当たりて金色となる冬の蠅
『金色』より。
福井隆子さま、抜井諒一さま、
ご受賞おめでとうございます。
今日は、ご夫君の史郎氏がエスコートをされて授賞式にのぞまれた福井隆子さんである。
(ふらんす堂「編集日記」2022/5/15より抜粋/Yamaoka Kimiko)